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reading memo:「本の雑誌」2012年4月号



本の雑誌 346号


p88 青山南「南の話170」小説を読むのはやめた
ある程度の年齢までは、他の人間の内的生活のなかに入り込むのに小節ほど好都合のものはないが、そのうちだんだんと、他の人間の内的生活から学べるものなどもうないという、いわば、受容の飽和点を過ぎた年齢に達すると、作家は他の作家が書いた小説など読む必要をかんじなくなるのではないかというわけである。



芥川賞の選考委員を降りた石原慎太郎と黒井千次が同年齢(1932年生まれ)だったことから、アメリカでも最近、1933年生まれの巨匠2名が「わたしは小説を読むのをやめた」と発言して話題になったことをとりあげたコラム。

もともと小説家は「他の人間の内的生活のなかに入り込む」ことに興味をもつ人種であることは確かだが、私にはこの傾向が極めて薄い。20代の前半でまったくと言っていいほど、小説の類を読まなくなった。例外は、池波正太郎の短編集と、あさのあつこ『バッテリー』くらいなものだろうか。

それにしても、「他の人間の内的生活のなかに入り込む」という分析は興味深い。「他の」「内的」「入り込む」がそろったところに、小説の醍醐味があり、この要素を裏返すところにノンフィクションがあるということになるわけだろう。





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「本の雑誌」2010年3月号ななめ読み




     本の雑誌345号


穂村弘「続・棒パン日常」幸福
ネット上の情報は正確性に欠けるとしばしば云われるが、そうかなあ、と思う。学問的なレベルではたしかにそうかもしれないけれど、素人の好奇心を満たすには質量ともに充分過ぎると思うんだけど。テキストだけじゃなくて画像も音声も揃っている。しかも、従来のデータや調査方法と引き替えに存在しているわけではないのだ。むしろ、それらに対するアクセスを助けてくれる。



まったく同感ですね。4年ほど前に引越し資金を貯めるために、一時的に編集業に復帰したのですが、その際に歳下の上司に言われたのは「ネットはリファレンスにならないので注意してください。クライアントにはWikiで調べたからと言うのは禁句です」でした。

ネットの創世記から付き合っている自負があるので、アタマっからネットの情報を信じない習慣が身に付いているコチトラにとっては「馬の耳に念仏」だったのですが(ジョークですよ、ジョーク・・・)、30歳代あたりから下だと、僕らなんかよりもネット信仰は強いのかもしれませんね。

一方で、クライアントには団塊世代のお目付け役などがいたので、そちらの「ネット不信」のほうが強いのかもしれません。「ネットでなんか調べた情報じゃ、ダメだよ」と。

まあ、こういうマニュアル通りの意見には従ったことがない性格なので、ずいぶん軋轢を生みました(笑)。

まあ、後で問題になったことが無いので笑っていられますが、もちろん問題になるようなヘマはしないという自慢をしたいわけです(笑)。

津野海太郎「百歳までの読書術」本を捨てる人・捨てない人
私のような人間の対極に、本を捨てるのを頑として拒み、文字どおり本の山に埋もれて死んでいった友人たちが何人かいる。



3年前の引越しで、ほとんどの蔵書を処分しました。小学校高学年に1棹の本棚を買ってもらってから貯め続けた、もう2度と読まないだろう小説類などを中心に、早稲田の古本屋さんに2度ほど来てもらって、買い取ってもらいました。それでも10万円にはならなかったかな。

いま、手元に残しているのは、音楽関係の本と、大学の専攻科目だった江戸時代の資料です。これらを1mほどの幅の3棹の書棚に入れて、これ以上増えないように管理するつもりです。ビジネス書などは読んだらほとんどがブックオフ行きです。

ところが、最近勉強し始めた「人形劇」についての資料を集め始めたところ、恐れていたように書棚が足りなくなってきつつあります。

これは「正のエントロピー」なのだと割りきって、収蔵する場所を確保するべく考えるか、「負のエントロピー」だときっぱり処分するか・・・。

電子書籍はなかなか実用的にならないので、しばらくは悩みが続きそうです。もちろん、資料として買った本を自炊するつもりはありません。

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今月の「本の雑誌」

本の雑誌 2011年9月 残暑スタコラ号



座談会「水惑星の町内会」がすこぶるおもしろい。

サナダムシを自分の体内で飼っている藤田紘一郎・東京医科歯科大学名誉教授には(爆)。

ヴァーチャル・ウォーターの話は数年前に仕事がらみで調べたことがあるけれど、1リットルのビールを造るのに30リットルの水が使われている計算になるという考え方は、やっぱり現実感がないな。でも、「水もなければお金もない人たち」も必要なだけ水を使えるように「水は足りないけどお金がある人たち」が存在しているという構図は無視できないという沖大幹・東京大学生産技術研究所教授の弁には視野を広げられた。

黒田信一/犬に読み聞かせたい本

ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』を紹介するのに、犬を用いて構成した内容が秀逸。犬の習性から連想したタイトルのピックアップだったのだろうが、見事にハマっている。

今月号は「おっ!」はこんな感じ。

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今月の本の雑誌(4月 膝小僧赤チン号)




「本の雑誌」のサイト


巻頭特集の「一人出版社の時代がきたぞ!」が興味深かった。


クレインの文さんと夏葉社の島田さんの対談は、年齢差と社歴の差(創業時期の差)が炙り出されていて、個人出版の変遷が伝わってくる。文さんの「サイショク主義(妻食主義)」には笑いました。でも、3チャン農業ならぬ、家内制出版であれば、インカムを確保して自己表現としての出版(あるいは出版コーディネート)ができるという「現実路線」が見えてくるわけだから、けっこうこの言葉は重いと思う。


tamiooさんの方法論は、ブログ⇒自費出版というルートが硬直化している現在、ヴィジュアルというリアル出版の可能性を踏まえた自主制作の在り方としてとても参考になると思う。要するに、手に取ってみたいと思わせる「本」を出さなければ、「本の価値」は生じない、ということですね。


入江敦彦さんの「なんクリ」再検証は示唆に富んでいた。これで著者が都知事選に出馬していれば、もっとタイムリーだったかも(笑)。ということは、『ビートたけし殺人事件』をとりあげるべきだったのか・・・。


荻原魚雷さん「活字に溺れる者」は「ワーク・ライフ・アンバランス」をテーマに、山田風太郎を取り上げているが、山田風太郎も「『したくないことはしない』を座右の銘にしていた作家であ」ったのか。ちょうど、津野海太郎『したくないことはしない 植草甚一の青春』を読み始めようとしたところだったので、奇妙なデジャヴ感(笑)。


『したくないことをしないための17の方法』なんていう自己啓発本が出てきそうだな、こりゃ。したくないことをするための啓発をしてきたのが勝間和代さんあたりだったりしたわけだけど、そのカウンターとしての方法論を展開してくれる執筆者がいるかどうか。貧乏自慢のできるライターならいっぱいいるかもしれないけど(笑)。


そういえば、ティモシー・フェリス『「週4時間」だけ働く。』は未読なのだけれど、この路線が近いのかな。読んだら感想書きます。


沢野ひとしさんが中国で商売をやるつもりでいることを、今月号のコラムで知ったのだけれど、とても心配だ。


それからもうひとつ、気になるのが新宿御苑前の中華料理店「中本」のレバニラ炒め。


以上。

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