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ブラジル風バッハ全曲演奏会@東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル

8月22日に初台で行なわれた
ブラジル風バッハ全曲演奏会は
圧巻だった。



ブラジルが誇る作曲家、
エイトル・ヴィラ=ロボスの
没後50周年を記念して
開かれたもの。

ボクがヴィラ=ロボスを知ったのは、
ある企画がきっかけだった。

外資系企業のPR誌創刊のため、
昭和ルネッサンスというような
テーマでネタを拾っていたと記憶している。

もちろん、昭和だけれども
その時期に該当する
海外のエピソードも
取り上げていくつもりだった。

辞書などをひっくり返しているうちに
(20年ほど前のことなので、
まだネットで検索などということも
できなかったのだ)

いろいろとおもしろい人物が浮かんできて、
それらを軸にした企画を
考えてみることにした。

そのなかの1人に、
ヴィラ=ロボスがいたのだ。

人名辞典にさえ、
「ブラジルのバッハと呼ばれる」
という記述があるような、

偉いんだか二番煎じなんだか
わからないようなところに
妙に惹かれるものがあった。

どんな音楽を作るのだろうか?

聴いてみると、
やっぱり「もろバッハだ」と
思うのだろうか?

ボクの妄想は膨らんだ。

しかし、当時では音源が乏しく、
ヴィラ=ロボスを体験することは
できないままで時は過ぎていった。

この演奏会の知らせを聞いたとき、
この機会を逃すものかと思った。

そして磯子から、
初台へ駆けつけたのだ。

会場は、ボクの予想とは裏腹に、
ヴィラ=ロボスを待ち受ける熱気で
溢れていた。

正直、ヴィラ=ロボスの知名度は
それほどないだろうと
高を括っていたのだ。

ところが、
これほど熱狂的なファンが
いたとは。。。

そして、
演奏は始まった。

彼のブラジル風バッハと
冠された作品は、
第1番から第9番まである。

デュオやらコーラスのみのもの、
ピアノ・ソロ、ソプラノとチェロ
そしてもちろん、オーケストラ。

このヴァリエーションの豊かさからして、
ヴィラ=ロボスの特異性が現れている。

これをすべて、
オリジナル編成で聴けるというのだ。

ああ、来て良かった。

午後2時に始まったコンサートは、
6時を過ぎてクライマックスを迎えた。

最も完成度が高いとされる第7番を
東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で
堪能することができた。

彼の作風には、
ブラジル音楽を感じさせる要素が
ほとんどない。

極めてまっとうに、
クラシック音楽として成立している。

しかし、ヨーロッパの主流的なものとは、
どこかが違う。

その微妙な違和感を、
「田舎くさい」と感じさせないところが、
作曲家としての才能といえるだろう。

その完成度を、ヴィラ=ロボスは独学で
突き詰めたという。

こういうエピソードも
ボクの心をすこぶる擽ってくれる。

フレーズをモチーフとして使うのではなく、
むしろ無視して場面が展開していく。

どちらかといえば印象派的な作風と
いえるだろうか。

盛り上がりの作り方などには、
バーンスタインなどに通じるものを
感じるところも多かった。


ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ全曲
モグレリア

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侍BRASS2009@東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル

8月15日に、
初台のタケミツメモリアルへ
侍BRASSを見に行った。



侍BRASSは、
金管楽器ばかりの
8管編成のユニット。

金管楽器、
ひいては吹奏楽に対して、
日本での根強い人気を
感じていた今日この頃
なのだけれど。

あらためてこのホールに
詰めかけたファンの熱気
に触れると、
底堅いものを確認できた。

侍BRASSのコンサートも
今年で4回目。

ボクは2回目から見ているが、
今年はバンドならではの
サウンドがさらに充実した
ように感じた。

メンバーはそれぞれ
担当楽器の世界で
日本を代表するという
精鋭がそろっている。

だから、
音を出せば、
それだけで完成された
楽曲が生まれてくることになる。

しかし、
今年の演奏で
明らかに違うと感じたのが、
曲を体に入れただけでは
生まれない「波動」が
より多く伝わってきたことだった。

抽象的な書き方になるが、
演奏している自分と
それを客観的に評価する自分、

この分離まで楽曲を
自分のものにできて
初めてプロとしての
表現ができるようになるのだろう。

そしてそこに、
もうひとつ。

ほかのメンバーとの交流を
楽しんでいる自分が加わることで、
音の深みや情緒が
さらに多く伝わるようになるのではないだろうか。

つまり、
隣に人がいないときの演奏と、
隣に人がいるときの演奏との違いを、
ポジティヴに構築できる体制が、
この侍BRASSには整いつつある、
ということではないだろうか。

隣に人がいる/いない
という視点は、

えてしてクラシック音楽が
なんとなくおもしろみのないものに
感じていた人の原因だったり、

なぜCDに収録された音楽よりも、
生演奏のほうに情報量が多いとされる、
すなわちおもしろいといわれる
理由の一端があるように思う。

今年のコンサートでは、
後半にゲストを迎えて、
ヒット・ナンバーなども披露された。

ブロードウェイで活躍する
ハイノート・ヒッターである
クリス・ジョーダスによる
メイナード・ファーガソンの追悼企画は、

とてもタイムリーであると同時に、
金管楽器ファンの心を
わしづかみにするものだった。



2009年8月15日[土]に東京オペラシティコンサートホールで行われた公演、
「侍BRASS 2009」のもようが以下の通り放送されます。

 番組名 NHK-FM「吹奏楽のひびき」

 放送日時
 2009年10月11日[日]21:30 - 22:00
 2009年10月18日[日]21:30 - 22:00

*2回に分けての放送となります。
*放送日時・内容は予告なく変更される場合があります。




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