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ジャズ・ヴォーカルが気になったので【JAZZの髄】

ジャズ・ヴォーカルが気になったので【JAZZの髄】

ジャズ・ライターの 富澤えいち がお送りする
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   メルマガ「JAZZの髄(ずい)」
                         2010/04/21 配信
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◆【きょうのお題】━━━━━━━━━━━━・・・・・・・・・・‥‥‥………


ジャズ・ヴォーカル概論(前編)


一般的に“ジャズ”といった場合にイメージされる範囲に、ヴォーカルの入

ったスタイルが含まれないことも珍しくなく、それはまたジャズの特殊性

を示す事例ともなっているようです。

そもそも100年ほど前、流行歌が披露される場において、管を中心とした

小編成のオーケストラ(=15~20人くらい)が伴奏を担当。折しもラジ

オが普及し始め、家庭で手軽に音楽を聴くことのできる環境が整ってきた

ことから、流行歌というものの消費量が爆発的に増加していったわけです。


もともと(クラシック音楽を演奏する)オーケストラというのは、約束事

に従って作曲された楽曲を再現(=演奏)するために存在し、その高い演

奏技術によって、天才と呼ばれてきた作曲家たちの表現の一翼を担ってき

たので、一般の俗曲を扱う層とは距離を置いていたのでしょう。19世紀後

半から俗曲、いわゆる流行歌の世界も大幅に進化し、素朴で単純な民謡の

レヴェルを脱却して、エンターテイメント性をより深めていました。


ポピュラー音楽の源流はインドと考えられ、そこからシルクロードを西へ

流れていったのでしょう。イスラム文化に育まれることによって独自の情

感を備えた、キリスト教系教会音楽とは一線を画すスタイルを形作ってい

ったようです。


本来なら、異教の思想にも匹敵するほど違うスタイルだったはずの音楽も、

言葉をもたない部分の抽象性に助けられたのでしょう、知らず知らずのう

ちにヨーロッパへ広がっていったようです。この背景には十字軍遠征など、

繰り返し行なわれてきた異教同士の対立が影響しているわけで、それだけ

にローマ帝国がイスラム教的アプローチをもっつ音楽を評価しなかったの

も無理はありません(替わりに自分たち側の思想を反映した音楽をクラシ

ック=規範と認定していたわけです)。


この厳然たる線引きは、実は庶民にとってはあまり関係のないものだった

ようで、国境はおろか大陸をも越えて移動しながら暮らす一部の民族が“異

教の音楽の広め役”を担い、さらに独自の発展を支える専門の演奏団を作っ

ていきます。代表的な例がロマと呼ばれる遊牧民族で、彼らのような存在

がエンターテイメント業をなりわいとして、その土地土地の音楽を取り込

んでアレンジし、自分たちの音楽として磨き上げていったのでしょう。

もちろん、特別な民族に頼らずとも、たとえばオペラからカンツォーネへ

の派生に示されるような“単純化”と呼べるような人口への膾炙の仕方を積

み重ねることによって生まれるものもあったに違いありません。


このような前時代の下地があったところに、大航海時代が訪れて、人間の

移動距離と量が大幅に増え、娯楽としての歌謡曲は発展と平準化を併行し

て進めていき、その時代の交易がもっとも盛んな地域を中心に、その地域

ならではの特色を強めて、商品化されるようになります。


ここでひとつ、発展の要素に関する大きな問題がありました。それは、言

葉です。


歌には歌詞があり、そこで用いられる言語は、その地域で通用するものが

当然のように用いられます。


ジャズ・ヴォーカルは英語で歌われることが一般的であることからもわか

るように、英語を話す人が暮らす地域で発展・成立した歌謡曲であると定

義づけることができると思います。


さて、英語というキーワードで、この歌謡曲の成り立ちを考えると、大航

海時代の後半に台頭した大英帝国の侵略の歴史が重なるでしょう。


最終的には北アメリカ大陸の主要部分をフランスから買い取り、独立され

るにいたって、英語による歌謡曲はその地で大きな進化を遂げました。

一方で、オーケストラの簡易版として編成などに独自の工夫を施したビッ

グバンドが発生し、この歌謡曲と出会います。ここから、ジャズ・ヴォー

カルという特殊な存在が生まれることになりました。さて、ジャズ・ヴ

ォーカルのどこがどういうふうに特殊なのでしょうか。長くなったので、

続きは次に機会に。



最近気になったヴォーカルのアルバムを選んでみました。


安富祖貴子『スウィート・ソウル・デイズ』


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青木カレン『バイ・マイ・サイド』


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Woong San『Close Your Eyes』


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いずれ劣らぬディーヴァ(=歌姫)の饗宴となりました(笑)。


ソウル系のヴォーカルをお探しの人には、安富祖貴子(アフソ・タカコ)

をお試しいただきたいです。すでに高い評価を得ている彼女ですが、本作

ではソウルからポップスへとフィールドを広げて、親しみやすい選曲にな

っています。ボクとしては「ブラック・コーヒー」の小粋さが、彼女の実

力を支えている底力なんじゃないかと感じているのですが。


ラテン・フレーヴァーの入ったクラブ系のライトなヴォーカルでは青木カ

レンに注目してもらいたいですね。この手のフィールドでは楽曲やアレン

ジが歌い手を「選ぶ」傾向が強いので、そのお眼鏡にかなったヴォイスと

いうものを楽しむ、というスタイルを味わってみてください。


Woong San(ウン・サン)は韓国ナンバーワンの呼び声も高いジャズ・ヴ

ォーカリスト。すでに貫禄を漂わせているその歌唱は、ジャズ本流の骨格

と、アジアに流れる情感を併せ持ったヴィヴィッドな立体感を感じざるを

得ません。彼女の歌には「癒される」という感想よりも「打ちのめされ

る」という感情のほうが相応しいかも。


三者三様になったのは、送り手側の違いというよりも、その個性をどう受

け取るかというコチラ側の感情経路の違いによるものが大きいような気が

します。つまり、とくにヴォーカルを選ぶときは、自分の感情を「どの高

さ」に想定して対峙したいかという、器楽演奏とは違う「聴き方」が必要

になってくるんじゃないかと思います。








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◆【編集後記】━━━━━━━━━━━・・・・・・・・・・・‥‥‥………


ヴォーカルものを選ぶ際に基準とするのは、基本的に自分がその「声」を

好きでいられるか否かで決めていいと思います。


楽器にはコンセンサスが(ある程度ですが)あるので、一定以上のテクニ

ックを有していれば、あとは表現力などの本人の努力に拠るところも大き

くなってきたりするわけですが、ヴォーカルの場合は、上手い下手は当然

あるものの、どんなに上手でも「ワタシ好きになれないわ~」があっても

不思議ではないのですね。反対に、どんなに未熟でも、その声に惚れてし

まったり。たぶん、脳のなかでの反応箇所が、楽器とヴォーカルでは違う

のでしょうね、きっと。








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テーマ: JAZZ - ジャンル: 音楽

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