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【ライヴ短評】平井景スペシャル@原宿QUEST HALL

◆【ライヴ短評】━━━━━━━━━━・・・・・・・・・・・‥‥‥………
平井景スペシャル@原宿QUEST HALL 2009/10/29

4ビートにこだわらず、幅広い音楽世界に対してユニークなアプローチを

発し続けているドラマーの平井景。


彼が、自身初のソロ名義アルバム『SORA』をリリースしたことを

記念して行なわれたツアーの一夜を観に出掛けた。


表参道に面したQUEST HALLは、

日本のファッション・シーンを牽引する原宿の街を象徴するような、

メインストリートのおしゃれなビルの一画に位置している。


音楽をファッションの一部としてとらえることに

抵抗のある向きもあるだろうが、

感情に直接訴える要素の強いアートであることを考えれば、

装飾としての衣服やライフスタイルといった

ファッション全般との親和性は深くて当然と考えるべきだろう。


こうした背景を平井景の音楽性と重ね合わせることは、

無駄な試みではないと思っている。


ライヴもオープニングに映像を用いるなど、

「音楽=耳だけ」というステレオタイプな発想を抜け出そうという

“意志”が感じられるなど、随所にドラマーというポジションに

こだわらない平井景の“意識”を浮かび上がらせる演出が施され、

会場の空気感を濃密なものへと変化させる一翼を担っていた。


ドラマーを意識させないという意味では、

楽曲のなかでもことさらドラムソロを要求しないなど、

明らかに平井景が自らに律している“スタイル”が存在し、

そのことが結果的に彼の生み出す楽曲の存在感を際立たせることに

役立っているという流れを生んでいる。


そのことが一方で「演出臭さ」といった、

計算高さ=非人間性につながりかねないリスクを、

平井景は共演を重ねたメンバーとの有機的な交流によって

見事に打ち消してしまっている。


それもまた計算なのかと言ってしまえば身も蓋もないけれど、

その絶妙なバランス感覚こそ“才能”と賞すべきものだろう。


もうひとつ書き添えておきたいのは、

ホール・ロビーのスペースに巡らされていた平井景の“配慮”だ。

飲食のサービスや写真の展示など、

ウェルカム・アイテムに囲まれた心温まる空間になっていた。


さらに驚いたのは、一部と二部のあいだの休憩時に、

その一画に飾られていたドラムセットを使って

平井景が原田芳宏と「セント・トーマス」を披露してくれたことで(=写真)、

ホール・コンサートのステージとの距離感とは違うアプローチ、

そしてドラマーとしての平井景の本領をチラ見せしてくれるような

サービス精神を発揮してファンをもてなしてくれたのだ。

平井景&原田芳宏

音楽が感情に直接訴えるアートであればあるほど、

こうした“心”が、音符の羅列でしかなかった設計図を

血湧き肉躍る物語に塗り替えていくのだという証拠を

確認させてくれたステージだった。


           /\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
           平井景スペシャル
           NAOTO(violin) 榊原大(piano) 村上聖(bass)
           平井景(drums) guest 原田芳宏(steel pan)
           /\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\


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